「とも家事」特集 家事分担に関する意識調査レポート

「とも家事」とは?
みんなで家事を考え、シェアすること。

※「みんな」には、家族だけではなく、例えば便利家電や時短食材、家事代行サービスといった外部サービス等も含みます。

今回、栃木県内在住の20代~40代の男女を対象とした家事分担に関するアンケートを行いその結果を調査レポートとしてまとめました。
みんなで家事の負担を減らしていきましょう!

2024.3.22 生活文化スポーツ部人権男女共同参画課

調査内容
▼目次

①男女で「家事分担」の認識が異なる!?

▼男女それぞれが認識する「男女の家事分担割合」

【女性側】
男女の家事分担割合は、「男性1割:女性9割」にピーク(28.6%)があり、緩やかな右肩上がりのグラフになっています。

【男性側】
家事分担割合のピークは二つあり、ひとつが「男性2割:女性8割」(23.5%)、もうひとつが「男性5割:女性5割」(22.1%)となっています。

男性と女性の家事分担割合の認識には、ズレがあるようです。
「男性5割:女性5割」(22.1%)と回答した男性の年代内訳をみると男性30代(45.5%)、男性40代(17.9%)となっており、若い男性ほど分担意識が高い傾向があるようです。

②男性が女性に行ってほしい家事は、「準備や手間のかかる家事」。

▼男女それぞれが、パートナーに行って欲しいと思う家事

女性が期待される家事のトップ3が「食事の準備」である一方、男性が期待される家事の1位は「お風呂掃除」、次いで「ごみ捨て」となっており、女性に求められる家事の性質が『準備や手間のかかる家事』に偏る傾向があります。

③「家事分担についての不公平感」は、女性の方が強く感じている。

▼家事分担についての不公平感

女性側で「不公平だ」と感じている方が多いようです。
対して男性の不公平感は低めです。

④男女で「家事改善の必要性」への感じ方が異なる……!?

Q家事労働の女性への偏りについて、どのように考えるか?

改善の必要を感じるという回答が全体の89%を占める結果に。しかしながら男性側だけで見ると「改善すべき」と回答した割合が74.2%(女性側では90%)と、男女間で意識に差がありました。特に女性の方が改善欲求が高い傾向があるようです。

求められる解決策の問いでは、「男性の職場環境(労働時間や上司・同僚の理解など)の改善」が1位、次いで「男性の意識向上を促す社会運動」となりました。

⑤女性に偏りがちな家事の改善意識について

「改善すべき」「できれば改善すべき」と答えた人の自由回答例
  • ・不公平だと思う
  • ・男性も家事をする風潮にしていくべき
  • ・家事は分担すべき
  • ・女性の社会進出、共働きなど時代の変化に合わせていく方がいい
  • ・男性の意識に問題がある
「改善する必要をあまり感じない」「改善する必要を全く感じない」と答えた人の自由回答例
  • ・得意な人がやればいいと思う
  • ・家にいる時間が長い人がやるべき
  • ・家庭で考え方が違うから
  • ・不満を感じないから
  • ・夫婦で協議するべき

「改善すべき」と回答した女性からは、女性の家事負担が大きいことに対する不満が多く見られました。また就労している女性は特に負担が大きくなるという意見もありました。一方で、家庭によって違うといった「仕方がない」といった意見もありました。

「改善すべき」と回答した男性からは、「男女平等」「女性も働く時代だから」「できる人がやればいい」といった意見がありました。

「改善する必要を感じない」と回答した男女からは、「家庭による」といった意見や、特に女性は「自分の思うように家事をやりたい」といった意見もありました。

⑥家事代行サービスという選択肢

▼家事代行サービスを利用しにくい理由(複数回答)

家事代行サービスを使ったことがあるとの回答が4.2%であり、9割以上が利用したことがないとの回答でした。

家事代行サービスを利用しにくい理由の上位は、「費用が高い」、次いで「自宅に知らない人を入れるのに抵抗がある」で、費用面や信頼性の向上が家事代行サービスの利用率向上に繋がる可能性を示しています。

また、男性は女性よりも「家族が嫌がると思う」、「そもそも家事は家族で間に合っている」との意識が強く、家事代行に対する意識の変容が利用率の向上に繋がると考えられます。

調査レポートまとめ

今回の調査では全体として世代の傾向を捉えた啓発が必要であることが分かりました。

栃木県においても女性の家事負担は大きいですが、男性側で家事を担っている傾向がみられた若い男性の意識を継続させる社会環境の整備やサポートが不公平感の改善に有効となりそうです。

家事分担を促進していくには、料理などの「手間のかかる家事」をいかにうまくシェアし、効率よくこなせるかがポイントとなりそうです。

例えば料理のシェアについては、健康的な食事メニューを家族で一緒に考える、週に1回子どもと一緒に料理をする日を設ける、家族でスーパーに買い物に行く習慣をつけるなど、料理への関心が高まるコミュニケーションを増やしていくことが具体的な方法として考えられます。

家事代行サービスの普及促進には、費用面での対策や安心して利用できる信頼性の向上が必要となりそうです。

「家事改善の必要性」については、男女それぞれの考え方があるため、しっかりとコミュニケーションをとることが大切であると考えられます。